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『コンサル1年目が学ぶこと』私的要点3つまとめ

コンサル一年目が学ぶこと

数多くあるビジネス書の中で、かなり読みやすい類に入るこの本、私も読んでみました。この本の中では図解もはさみつつ実用的なスキルや重要になるポイントを30個ほど教えてくれていたのですが、ここでは私的要点3つを。

 

1.仕事のクオリティも早さも、「自己満足ではないか」を常に自問すること

大学時代も含め、何か課題や勉強に取り組むとき、私は変なこだわりや完璧主義な思考を持っているなと感じたからだ。例えば、ノートの取り方はこのフォーマットで、この順番でやらないと気がすまない、本を読むときは前から順番に、すべて忘れないように内容をノートに取りながら、などなど。クオリティも、締め切りに追われながら完璧できれいなものを目指していた。これまでは自分のためにやっていたことなので、自分の気のすむように自由に時間をかけていられたのでそれでもよかったが、これから先私が行うことは「仕事」であり、周りの多くの人がそこにかかわってくるということがこの本を通じて痛感させられた。そこで重要になるのは私のこだわりや完成度がいかに100%にちかいかではなく、期限と相談したときに期限内に到達できるベストクオリティを達成すること、また場合によっては素早さ重視で60%のクオリティでとりあえず出すことなのだと学んだ。私にとってこれは正直に言ってかなり気持ちが悪いし、最初は慣れないと思うが、個人ではなく全体のベストを考えることを念頭に置き、慣れていくべき価値観だと感じた。

2.相手のフォーマットに合わせること

仕事は相手があって成り立つもので、ビジネスは顧客があって成り立つものであるため、相手とよりコミュニケーションを円滑にさせるためにも、今まで以上に相手を観察し意思疎通がうまくいっているか確認する必要がある。そのためにも、人を見る観察眼を身に着けたいし、また、「万人に通じる言語は数字」とこの本でも述べられていたが、数字を武器に、論理的な構造を考え、感情よりも論理を優先させてファクトベースで話すことを重視したい。自分のあたりまえは相手の当り前ではなく、また自分にとって価値があってもクライアントにとって価値がなければ、それは仕事として何の意味も持たない。自分の気が済むかどうかではなく、相手にとって何が価値をうむもので、何を伝えれば説得力を持つのか、また相手のいる会社や環境はどんなところでどんなフォーマットを使い日々仕事をしているのか、常に相手のことをじっくり観察し、利他的な思考回路を養わなければ、ビジネスパーソンにはなりえないのだと感じた。

   3.逆算力

これは何かのプロジェクトに取り組むときもそうだし、普段の生活から少しずつ気を付けたいと思った。アウトプットドリブンで作業を進めると、目的や必要な作業が洗い出せ、成果地点が決まっているからそのために必要な施策が分かり、話し合い進む。骨組みから考えることで、大枠しか決まっていないのに内部の構造がある程度見えていくのである。これは、今後仕事を進めていくうえでも、目標や将来的な着地点から今日の作業が見いだせると、迷子になることも少なくなるだろうし、やるべきこともはっきりすると思う。さらに、作業に取り組むときのみではなく、自分が話す際もそれが大事だと思った。言いたいことや自分の意見をまず自分の中でまとめて、結論が出たうえで結論からPREPの順番で話す。今の私にはなかなかできていないことだいつも経緯から話してしまったり、質問をする際は自分で質問をしている際に何を言っているのか自分でもわからなくなってしまったり、本を読みながら反省点がたくさん浮かんだ。端的に、結論から、理由と例はそのあとで。簡単そうでなかなか今の時点ではできないが、少なくとも、自分のなかでまず話したいことや聞きたいことをまとめてから話し始める癖をつけたいと思った。

 

以上3つでした。

もちろん、パワポやエクセルスキルも本の中では説明されていますが、そのような実務的スキルとは今回離れたところで、要点を見つけてみました。